先日、暗闇と言っても目隠しをしてですが、
暗闇の中で、ごはんを食べるというイベントに参加しました。
いつもは、食べ物を見て、キレイだな、
こういう色か、美味しそうだなと確認して食べますが、
このイベントでは、匂い、食感など、感じながら食べます。
随分前に、マインドフル イーティングと言って、
一口食べて、箸を置いて、食感や口の中で広がる感覚を
感じながら食べるという経験をしたことがあります。
一口ずつ感じながら食べるということだけでも、とても時間がかかって、
全ての食事を食べる頃には、お腹いっぱいで、食べられなくなったことを覚えています。
現代人の食事は、一口一口感じるというより、
ただ空腹を満たすだけのものとなっていることが多いなと思ったものです。
今回は、目で感じることを封じられているので、
目からの先入観がなく、ただ、純粋に、口の中の感覚を味わう体験をしました。
面白かったのは、目で見た時の方が正解率が落ちるメニューがあるということ。
見えない分、匂いや、食感で、こうであろうと感じた方が正解で、
逆にそのものを見て食べると、本来のその食べ物の色とは異なる色にしてあるため、直感で感じたことより、頭で考えてしまい、正解率が落ちるのだそうです。
普段、いかに感覚を軽んじ、頭で考えているかを示している例でしょう。
他のメニューとして、
普段、捨ててしまう部分(へた)を調理して出されていました。
なぜか、食べることなく、何となく、捨ててしまっていた部分も、
本当に食べられないのか? と考えることなく、習慣だから、そういうものだからとして、捨ててしまっていたなと実感しました。
食べられないと先入観を持たずに、
何事も、まずはやってみることが大事だなと思いました。
また、暗闇で手探りで、食べるという行為が非日常で、私は楽しめたのですが、暗闇で食べるということが不快で仕方がなかったという方もいたのが興味深かったです。
見えること=安全であると考えている場合、
見えないことは、その人にとっての安全な領域がないということを意味するのかなと思ったりもしました。
今回は、ほんの短い時間でしたが、
まずは、自分の感覚を信じてみよう そう感じた体験でした。