先日、長年の夢であったイルカと泳ぐという体験をしてきました。
野生ではなく、飼い慣らされたイルカです。
ここの施設では、イルカにストレスがかからないように、
絶対に何があっても、人が立ち入らない領域を生簀の中に作っているということでした。
イルカたちは、疲れたり、気分がのらなかったりすると、その領域で休む自由があります。他の施設に行ったことがないのでわかりませんが、
イルカにとっての安全な聖域があるということに、とても感心しました。
イルカと泳ぐといっても、
イルカたちを追いかけ回したりはしません。
人は、ただプカプカと浮かんで、
イルカたちが興味を示してくれたら、寄ってくるし、
イルカが近づいてきたからといって、すぐに手を伸ばして
触るこということもしません。
イルカが触って欲しかったら、
大接近してくるので、その時に初めて触ることができます。
なので、毎回確実に、イルカに触れられるわけではありません。
人目線というより、イルカ目線に立っているところが素晴らしいと感じました。
人は、ただ浮かんでいるだけでも、
イルカたちは、潜って、目線を合わてくれたり、
興味を持ってくれたようで、全てのイルカが寄ってきてくれました。
途中、イルカが疲れて聖域に戻ることもありましたが、また、寄ってくる・・を繰り返し、
人にとっても、イルカにとってもストレスがなく
いい距離感で、ただ寄り添って泳ぐという体験ができました。
自分にとって、他からの介入がなく、安全であるという領域があることは、
ホームという安心感を与えます。
そこが、クラニオと共通しているなと思ったところです。
クラニオでは、セッションの始まりは、
その方にとって、その時、安全であると思えるところから、手を触れます。
毎回、同じ場所とは限りません。
その方にとって、ここが安全と思える場所は、
からだが、常に変化しているため、
同じとは限らないからです。
一番最初は、安全だと思える場所を見つけるのは、
自分の感覚に目を向けていないと難しいのかもしれません。
わからなくても、何となくここかなと思う場所だったり、
自分の呼吸がしやすいところを目安にするといいかもしれません。